2018年12月現在、完全に無制限で使用可能なモバイルWi-fiは存在しません。
しかしWiMAXは、その中でもかなり完全無制限に近いプランを用意しており、使い方次第でほぼ無制限、つまり速度制限にかからずに使うことも可能です。
ですが、そう説明されても、使い方次第とはどういうことなのか、ほぼ無制限とはどういう意味か、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこのページでは、無制限プランのサービス内容や注意点などを説明していきたいと思います。
といってもそれほど難しい話ではなく、たった3つのルールを守るだけ。
無制限プランを上手に使って、快適なネットライフを楽しみましょう。
WiMAXを“ほぼ無制限”で使う3つのルールとは?
プランをうまく活用することで、WiMAXは最大で月に100GB程度の通信量を使うことができます。
(100GBの理屈は下記「」にて詳しく説明しています)
よほどのヘビーユーザーでない限り、100GBという数値はデータ容量として満足できるものです。事実上“ほぼ無制限”と言っていいでしょう。
しかしそのためには、以下の3つのルールを守ることが必要になります。
WiMAXをほぼ無制限で使う3つのルール
- 「ギガ放題プラン」を選ぶ
- au 4G LTE通信を使わない
- データ通信を3日間で10GB以下に抑える
これを守るだけで、速度制限で悩まされることがなくなります。誇張でもなんでもありません。まずは先を読み進めてみてください。
1.「ギガ放題プラン」を選ぶ
ギガ放題ならば、月間7GB制限をなくせる!
WiMAXには2種類のプランがあります。通常プランとギガ放題プランです。
どっちを選ぶべきかと言えば、考えるまでもなく『ギガ放題プラン』をおすすめいたします。
3つのルールの内、他の2つは使い方に関するものですが、この「プランの選び方」については大前提です。
WiMAXを無制限に使いたい場合は、必ず『ギガ放題プラン』を選ぶように気を付けましょう。
- au 4G LTE通信を使わない
WiMAXは、通常のWiMAX 2+通信だけでなく、端末(ルーター)によってはau 4G LTE通信も使えるものがあります。
このLTE通信はWiMAXの通信が届かない地域をカバーできるというメリットがある一方で、一度でもONにするとデータ通信量の上限が月間7GBに固定されるという恐ろしいデメリットがあります。
たとえギガ放題プランを選択していたとしても同じです。そして7GBを超えると、なんと128kbpsまでの速度制限がかかってしまいます。
通信量をたくさん使う方は、絶対に手を出してはいけない代物なのです。
LTE通信を知らずに使ったばっかりに、知らないうちに速度制限になっていて「なんか今月は回線が遅いなぁ」などという事態になりかねません。
もちろんau 4G LTEへ自動で切り替わることはありません。ONにする際は必ずアラートメッセージが表示されるので、ご安心くださいね。
- データの通信量を3日間で10GB以下に抑える
データ通信量カウンターを「3日間」表示に切り替え
WiMAX2+には、3日間で使用できるデータ通信量は10GBまでというルールがあります。これを守るには、現在使っている通信量を常に把握しておくことが重要です。
そのために、端末(ルーター)のデータ通信量カウンター表示を「1ヶ月」から「3日間」へ切り替えておく必要があります。
切り替え方はどの端末(ルーター)でもほとんどが同じで、上記の画像のような手順方法で切り替えることができます。
自分がどれくらい通信量を使用しているかチェックして、3日間で10GBを超えないように気をつけましょう。
とはいえ、万が一3日間で10GBを超えてしまった場合でも、速度制限されるのは次の日だけ、しかもネットワークが混雑する時間帯の18時頃~翌2時頃の約8時間のみです。2時以降はまた高速でインターネットができるようになりますので、実はそこまで神経質に考える必要はありません。
しかも、速度が制限される(遅くなる)といってもスマホのように128kbpsではなく、なんと1Mbpsも出るんです。
1Mbpsも出れば、ネット検索やSNSはもちろん、You Tubeなどの動画であっても固まることなく見ることができます(標準画質であれば)。
ですので、もちろん速度制限にならないよう気をつけるに越したことはないのですが、それほど心配しなくても大丈夫なんですよ。
もう一度、まとめてお伝えします。
以下の3つのルールを守れば、WiMAX は通信・速度制限の影響を受けることなく、しかもストレスなく使うことができます。
- ギガ放題プランを選ぶ
- au 4G LTE通信を使わない
- データ通信を3日間で10GB以下に抑える
【検証】10GBのデータ制限はどれくらいで到達する?
これまでに紹介した方法を守れば、WiMAXで月に100GB(3日で10GB×10日)も高速通信を使うことができます。
しかし3つのルールの中で、一番気になる部分が『3日間でデータの通信量を10GB以下に抑える』という点です。
公式では以下のように発表されています。
こういう表はよく見ますが、正直言うと分かりづらいですよね。
また、実際に使ってみないとデータの通信量がその通りになるとは限りません。
ということで実際にデータ通信をして、どの程度を消費するのかを検証していきたいと思います。
【検証①】Amazonプライムビデオで映画の視聴
2時間を超える映画を視聴するとどの程度のデータ容量を通信するのでしょうか。今回は2007年に公開された大人気作「トランスフォーマー」をAmazonプライムで視聴して検証をしました!
映画の視聴時間は2時間23分。AmazonプライムをつかってiPad miniで視聴しています。
結果、通信量は3.16GBとなりました!
やはり映画ともなると大容量のデータ通信が発生することが分かりました。映画3本視聴をすると9GB以上の通信量となる計算です。
まとめ
- 映画(2時間23分)でのデータ通信量は16GB
- 1日1本映画をみても約5GBで、3日制限にはかからない!!
【検証②】YoutubeでMV視聴をする
今時は、音楽をYoutubeで聴く人が多いと思います。
アーティストの公式ミュージックビデオが多くアップロードをされているので、そのビデオを視聴した場合にどのくらいの通信量を使うのかを調べてみました。
Youtubeの自動再生を使用し、ミュージックビデオ(MV)を30分間そのまま止めることなく、流し続けてみました。
その結果は150MBの通信量でした!(標準画質の自動設定(360p)で実施)
映画ほどではありませんがやはり通信量は割と大きいです。使いすぎには注意しましょう。
まとめ
MVをYoutubeで30分間みた際の通信量は150MB。
【検証③】アプリのダウンロード
スマホのアプリをダウンロードするのも容量をそれなりに使う事になります。データサイズが大きめのアプリをダウンロードした際に、どのくらいの通信量が発声するのかを検証したいと思います。
人気の音楽アプリ「Spotify」をダウンロードしてみます。アプリ情報にはデータサイズ92.9MBと記載されています。
その結果は90MBの通信量となりました!
アプリのサイズ表記とほぼ同等の通信量でしたね。
意外にアプリのダウンロードも通信量を消費するので、何個もポンポンダウンロードをしないように注意しましょう。
まとめ
- アプリ(Spotify)をダウンロードした際の通信量は90MB。
- 複数のアプリをダウンロードする場合は要注意
- アプリの更新も通信料を消費するので要注意
【検証④】スマホゲームをプレイ
ゲームではデータ通信を頻繁に使用しています。スマホでゲームする方も多いと思いますので、実際にどれくらいのデータ通信量を使用するのかを把握しておきましょう。
今回検証したのは「ディズニーツムツムランド」というアプリです。ストアランキングで上位にある人気ゲームです。
30分間プレイした結果は、150MBの通信量となりました。かなりの容量をつかいますね。
ゲームによっても通信量は増減するので、よく遊ぶゲームがあれば調べておくといいでしょう。音声や動画が多用されているゲームは通信量も多くなるので要注意です。
まとめ
- ディズニーツムツムランドを30分プレイした際の通信量は150MB。
- ゲームによって通信量は増減する。音声や動画を多用している作品は要注意。
【検証⑤】ニュースアプリをつかう
スマホで最新ニュースをチェックする方も多いでしょう。アプリで実際にニュースを読んだ時、どの程度通信量を消費するのでしょうか。
今回検証したのは「スマートニュース」というアプリです。テレビCMでも放送している程の人気ニュースアプリです。
このアプリで30分間ニュースを読んだ結果は、100MBの通信量となりました。
まとめ
- スマートニュースで30分ニュースを読んだ際の通信量は100MB。
- 動画ほどの通信量はありません
【検証⑥】アプリで漫画をよむ
ここ最近、漫画アプリが人気です。無料で人気コミックが読めるとあって多くの方が利用されていますが、動画とは異なるマンガの場合は、どのくらいのデータ通信量を消費をするのでしょうか。
今回検証したのは小学館が提供するマンガ・雑誌アプリで「マンガワン」というアプリです。
このアプリで30分間マンガを読んだ検証の結果は、50MBの通信量となりました。動画の通信量に及ぶものではありませんでした。
まとめ
- マンガワンで30分間で漫画を読んだときの通信量は50MB。
- 動画ほどの通信量は無し
WiMAXの通信量の消費まとめ
検証の結果
- 映画を視聴(2時間23分) → 16GB消費
- YoutubeでMVを視聴(30分間) → 150MB消費
- アプリのダウンロード → 90MB消費
- スマホのゲームをプレイ(30分間) → 150MB消費
- ニュースアプリをみる(30分間) → 100MB消費
- 漫画アプリをみる(30分間) → 50MB消費
以上の検証結果をふまえて、WiMAX2+の速度制限の使い方を考えてみてください。
制限は3日間で10GB以上の使用でかかります。データ通信量が最も多い映画(2時間23分)でも3.16GBなので、多くの方は十分すぎるほど余裕があることでしょう。
普通に使用する場合なら、3日10GB制限にはほぼ到達しないと思って頂いてもいいかもしれません。
以下は管理人のわたくしが実際につかっているWIMAX2+の利用状況です。
主だった用途は、仕事の出先で(調べ物、メール)や、自宅にてYoutubeを視聴することや、ネットサーフィンをするなどですが、上記表をご覧の通り、3日間で10GBなんてとても使い切れていません。それどころか3GBで十分な時もあります。
懸念されるとしたら、以下のような使い方のヘビーユーザーです。
- 毎日1本は映画をみる人
- 一日中Youtubeを視聴する人
- アプリや大容量のデータをたくさんダウンロードする人
- WiMAXでオンラインゲームをする人
- 複数人でWiMAXを使う人
特に自分一人ではなく、家族などの複数人で共有する場合は注意しましょう。たとえ消費する通信量が少ないユーザーであっても、複数人が同時にWiMAXを使用すると3日間での10GB制限に引っかかる確率が高くなってしまいます。
- 他のモバイル通信サービスとの比較
WiMAXについてはよくわかったと思います。
せっかくなので、他のモバイルWi-Fiとの違いを確認しておきましょう。
通信速度や対応エリア、どの部分で比べてもWiMAXが1番優れているのがわかると思います。
比較するのは次の5つのモバイルWi-Fiです。
・モバイルWi-Fi: WiMAX、docomo、au、softbank、Y!mobile、
※各携帯会社データ通信プラン並びに最近流行りの格安SIMについて
各社の料金が高額で無制限に近い大容量プランがほとんどなく、無制限と称しているサービスの速度が遅い等の理由により、今回の使用条件(無制限で高速通信)に一致しないため、選択肢から除外させて頂きました。
速度制限の条件を比較
他のポケットWiFiと比べると、WiMAXの速度制限のゆるさは圧倒的です。
【制限された速度1Mbpsとはどれくらいの速度?かなり遅い?他社の128kbpsは?】
速度制限が1Mbpsというのは「標準画質であればYoutubeの動画を問題なく視聴できる速度」です。動画が大丈夫であれば、LINEやSNSはもちろん問題ありませんので、事実上無制限で使うことができると言えます。
一方、速度128kbpsはYahoo!のトップページを開くのに30秒以上もかかる程の遅さなので、まともに利用ができる速度ではありません。
ちなみに、WiMAX公式ページでは制限後の速度を「1Mbps」としていますが、私個人の計測や他のユーザーの声を聞くと、制限後でも5Mbps以上が計測できています。
比較してみると、全ての制限においてWiMAXがもっとも快適に通信できることが分かります。
最大通信速度の比較は
最大速度(理論値)をそれぞれ下記にまとめてみました。
対応している機種や回線の強度から、WiMAXとauが708Mbpsと最速です。
弊サイトWiMAXの計測テストでは、最速で120Mbpsと出ていますので、速度としてもはや光回線と同様の速さと言っても過言はないでしょう。
対応エリアの比較
一昔前まではdocomoが、一番つながりやすく、広域なエリアをカバーしていました。
しかし、今は各通信会社が対応エリアを拡張しており、IT関係の雑誌やニュース記事などを見ても、必ずしもdocomoが一番とは言えなくなりました。
正直言うと、au系列のWiMAXやsoftbank系列のY!mobileなどで対応しているエリアに、大きな違いはありません。
気になる方は、ご自宅などのよく利用される場所が対応エリアに含まれるのかを、公式ページにてご確認ください。
WiMAXサービスエリアマップ
ワイモバイルサービスエリア
結論
ここまでお伝えしてきた通り、WiMAXがモバイル通信サービスで一番良いことが分かります。
- 最もお得にWiMAXを契約するための全手順
ここまで読み進めた方であれば、迷わずWiMAXを選ぶかとは思いますが、焦りは禁物です。
WiMAXというサービス、こちらは提供元のUQコミュニケーションズ社を含めて20社以上あるプロバイダ(代理店)から、自分の好きな会社を選ぶことができるのです。
そして、プロバイダの中には、2年間で約4万円以上もお得にWiMAXの契約ができるところがいくつかあります。
逆を言えば、何も考えずにUQコミュニケーションズから申し込んでしまうと4万円以上の損をする、ということですね。
なお、どのプロバイダを選んでも通信速度や対応エリアは変わりませんので安心してください。
ということで、お得にWiMAXを申し込むために、下記2点を決めましょう。
1、端末(ルーター)を決める
2、プロバイダを決める
結論からいうと、端末(ルーター)はW05、プロバイダは『GMOとくとくBB』が正解です。圧倒的にお得に使うことができます。
順をおって解説しますね。
1、機種を決める
ルーターは主に5機種から選ぶことができますが、文句なしで「W05」が優れており、以下3つの理由から特におすすめをします。
- 通信速度が最速(558Mbps、LTE利用で758Mbps)
- 「au 4G LTEモード」含め、全ての機能が使える
- 上り通信速度も大幅アップし、画像アップロードなども高速化
以下でポイントを簡潔にご紹介します。※スペック比較表
ポイント1. 最速の通信速度
「W04」が発売当時大きな進化だと感じたのですが、現存するどのポケットWiFiと比較しても下り最大通信速度が758Mbpsと最速です。
当然ながらWiMAXは通信速度が最重要ですので、この時点で選択肢は「W05」と「W04」に絞られます。「WX05」や「WX04」を選択すると、最高速度が118Mbpsも遅くなってしまいます。
ポイント2. 大幅アップした上り通信速度
あまり馴染みのない用語かもしれませんが、「上り最高速度」も2.5倍になっています。
※「上り速度」とは、写真や動画のデータをWEB上にアップロードする際の速度です。WEBの閲覧などは「下り速度」と言い、ポイント1で説明した速度のことです。
- W05:上り最大75Mbps
- W05以外:上り最大30MBps
上り速度が向上することにより、写真や動画のアップロードが高速化しているので、InstagramやYoutube 、Facebook、Twitterなどで投稿する際に、より快適に利用することができます。
改善が遅れていた上り速度が、「W05」でのみ2.5倍と大幅に向上されています。
- プロバイダを決める
最新情報です。
安全にWiMAXのプロバイダを選ぶには、下記のポイントで選ぶことが重要です。
- 「使い勝手の良い機種(ルーター)」でキャッシュバックを含めた実質費用が安いか
2018年12月現在、最もおすすめのプロバイダは、GMOとくとくBB一択です。
理由は単純明快、「使い勝手の良い機種(W05)」でキャッシュバックを含めた実質費用が1番安いから、です。
選ぶプロバイダでWiMAXの速度やサービス自体は違わないため、料金はとにかく重要です。
注目すべきなのは、キャッシュバックを含めて基本契約期間の3年間使った場合のトータル費用。これがどれだけ安いかです。もちろん、型落ちの古いルーターではなく最新機種であるのは言うまでもありません。
また、見せかけで「月額料金」を安くし、『付帯サービス料金』などで水増しをするプロバイダもあるので、注意が必要です。
次の表は、現在の情報で、「3年プラン」で「W05」を選んだ場合にかかる実質費用の比較表になります。
※実質費用 = 登録料 + 初月料金 + 月額料金×35 + 端末代+ その他費用 – キャッシュバック – その他割引
見わかるとおり、GMOとくとくBBが他のプロバイダを抑えて1万円ほど安く利用できるようになっています。
これがGMOとくとくBBをおすすめする理由です。
まとめ
WiMAXの無制限サービスを利用するための疑問や不安は解消されましたでしょうか。
最後にもう1度まとめおきます。
WiMAXを無制限で使うには
- ギガ放題プランを選ぶ
- 4G LTE通信を使わない
- 3日間で10GBを超えないようにする
でした。
そして、現在、最もお得に契約する方法は
- プロバイダ:『GMOとくとくBB』
- 機種:W05
- 料金プラン:ギガ放題
上記の内容で契約すれば事実上ほぼ無制限に通信量を使えて、費用も抑えることができます。
ここで得た知識を活用し、心置きなくWiMAXの無制限プランを楽しみましょう!